『山登りはじめました』の著者で、コロンビアとのコラボ「ENJOY」シリーズの監修を手掛ける漫画家・鈴木ともこさんと、コロンビア アウトドアヴィレッジ店へGO! これから山登りを始めたい方向けに、はじめての登山ウェアの選び方をレクチャーします。
コロンビアとのコラボレーションで「ENJOY」シリーズの監修を手掛ける漫画家・エッセイストの鈴木ともこさんが、これから山登りを始めたい方に向けて、おすすめのアイテムや使用する上でのポイントをアドバイス。 今回は『コロンビア アウトドアヴィレッジ店』に訪れて、2022年の春夏&「ENJOY」シリーズの新作アイテムを実際に手に取りながらご紹介します。また、ともこさんが「ENJOY」という言葉に込めている想いについても聞きました。
「ENJOY」シリーズの監修・鈴木ともこさんとコロンビア アウトドアヴィレッジ店へ
まずはプロフィールをご紹介! 鈴木ともこさんは山や自然と触れ合う楽しさを親しみやすいタッチで表現したコミックエッセイ『山登りはじめました』シリーズが14万部突破のロングセラーに。
元々は東京在住でしたが、山好きが高じて2011年に長野県・松本市に移住。その後は執筆活動に加えて、テレビ・雑誌・イベントなどを通して山の魅力を発信し、松本市観光大使にも就任しています。
そして2015年からはコロンビアとのコラボレーションで「ENJOY」シリーズの監修を担当。連なる山を表現した三角のパターンがシリーズ共通のモチーフで「自分らしいスタイルで山を楽しんでほしい」という願いと、ともこさんの登山経験から生まれるアイデアを詰め込んだアイテムを毎シーズン展開しています。
今回はともこさんとコロンビアの店舗に行き、おすすめのアイテムをチョイスしてもらいながら、山登りを始めたい方を応援する企画をお届けします。
山でも街でも安全・快適!春夏の新作&「ENJOY」コラボアイテム
向かったのは、約21,000㎡の敷地に有名アウトドアブランドの直営店がずらりと立ち並ぶ商業施設『モリパーク アウトドアヴィレッジ』内にある『コロンビア アウトドアヴィレッジ店』。広々と開放的な店内には、アウトドアを楽しむためのアイテムが充実。ここから山への第一歩がスタートです!
ともこさんには、山で使えるおすすめアイテムをセレクトしてもらいながら、山登り初心者の方に向けて、選び方のポイントを教えてもらいました。
「初心者の方に私が一番お伝えしたいのは、“いい道具は自分を助けてくれる”ということ。機能的なアイテムを身に付けることで山での不安や不快が減り、疲れ方も変わってきます。また、デザイン的にも自分が好きなアイテムを使うことで、『やる気』がアップします。山で安全・快適に使えるアイテムが『心の余裕』を生むので、初心者の方こそ『いいモノを』が理想です。ただ、高価なモノもある中で最初からすべてそろえるのは大変なので、何を優先させて選ぶかも大切です」
まず、ともこさんが山登りの必需品として選んだのはトレッキングシューズ。
防水透湿機能・アウトドライを採用したことで水の侵入を防ぎ、シューズの中を快適に保つ『スティーンズピーク アウトドライ』は、耐久性の高いコーデュラメッシュを使用。ソールにはヴィブラム メガグリップを搭載しているため、通常時の動きやすさはもちろん、濡れた路面では抜群の滑りにくさを発揮します。そして『メテオミッド3オムニテック』は「ENJOY」シリーズからの一足で、インソールのデザインも魅力!
「トレッキングシューズの必須機能は、完全防水であること。また岩場などで滑りにくいソール。このシューズは足首を支えるミドルカットですがホールド感がきつすぎないので、ハイキングから本格登山まで使いやすいです。合わないシューズは足の負担になり、外反母趾などのトラブルの原因にもなるので、妥協せず自分の足に合うモノを選んでほしいです。私がカラーリングしたシューズは毎シーズン、自然の中で見つけた色をモチーフにしています。今季の明るいグレーは『雲のむこうにある光』をイメージしました。山の中では、自分の足元がよく目に入ります。そのとき、シューズから元気をもらえるといいなという願いも込めています。ぜひいろいろ試着して、自分の足と心が喜ぶシューズを見つけてください」
次に紹介するのは、Tシャツなどのベースレイヤー。こちらも「ENJOY」シリーズの『ウィメンズハイクアンドライフショートスリーブTシャツ』で、着心地とシルエットにこだわったトレッキングTシャツです。
「山登りで一番避けたいのは『汗冷え』です。そのため、体温調節がしやすいように重ね着で工夫しながら、肌に直接触れるベースレイヤーは、汗を逃す素材を選びます。綿は汗や熱がこもってしまうのでNG。このTシャツは吸水速乾性に優れたポリエステル100%なので、汗をかいてもサラッとした着心地です。下着が透けない厚みもポイント。ヒジが隠れる五分袖のデザインは体型カバーにもなります。さらにUVカットと防臭効果もある生地は高機能ながらも、街でも着やすいデザインですね」
そして山ではTシャツなどのベースレイヤーの上に着るミッドレイヤーも登山では重要です。「ENJOY」シリーズの『ウィメンズセカンドヒルロングスリーブシャツ』は、新たに超撥水・撥油機能を搭載! 背面のベンチレーションは風通しが良く、紫外線をブロックするUVカット機能も備えています。
「ミドルレイヤーは汗を逃しつつ、風や冷気を遮る防寒着としての役割があります。優先順位として最初は手持ちのウインドブレーカーやフリースでも大丈夫で、できるだけコンパクトで行動中にサッと脱着できるモノが重宝。このシャツは通気性がバツグンな上に、小雨や油汚れを弾く機能も! 背面にはベンチレーションがあり、バックパックを背負ったときもムレにくいです。紫外線をカットする素材なので、日差しの強い夏山に最適。シャツタイプのウインドブレーカーとして、コーディネートの幅を広げてくれます。袖まくりを固定するループも便利ですよ」
続いてはアウター。チョイスした『ウィメンズセカンドヒルジャケット』は、コロンビア独自の防水透湿機能・オムニテックを備えたレインジャケットで、軽量かつ通気性も良く、さらに2wayストレッチ&腕部分の立体裁断がスムーズな動きをサポートします。加えて2022年モデルからは、ウィメンズモデルに背中のベンチレーションが装備されたことで通気性がさらにUP! “Dusty Green Multi”の明るいカラーリング×POPな切り返しのデザインは、着ることで「元気」を引き出してくれるでしょう。
「アウターは、雨や風、寒さから身を守るために重要で、初心者の方ほど機能がしっかりしたモノを選んだほうがいいと思います。最初はとりあえず安いモノで……と選びがちですが、もしそのウェアで山へ行き、悪天候の中で汗冷えなど不快な思いをしたら、山の印象が必要以上に悪くなってしまいますよね。ただし信頼できる機能と、自分が気に入ったデザインのアウターを選べば、たとえ悪天候でも前向きに歩ける……というのは、私の経験からもお伝えしたい。このジャケットはしなやかでストレッチが効いた生地なので、とても動きやすいです」
急な天候の変化にもおすすめのアイテム
マウンテンハードウェアからも登山時の急な天候の変化にもおすすめのアイテムをご紹介! 暖かい時期の羽織ものとしても寒い時期のミッドレイヤーとしても使えるマイクロフリースジャケット『ポーラテックマイクロフリース FZ』や、薄手ながらも耐久性の高いソフトシェルジャケット『マウンテンスピードフーディ』は、年間を通して活躍するアイテムなのでこちらも要チェックです。
そしてボトムスは、軽量性・ストレッチ性・撥水性などを兼ね備えたベンチレーション付きの軽量パンツ『ウィメンズライトキャニオンパンツ』に注目。繊維に伸縮を持たせたPrimeflex4wayストレッチ素材はストレスフリーな穿き心地を実現し、UVカット機能も搭載しているので夏の強い日差しからも肌を守ってくれます。ともこさんが監修した「ENJOY」シリーズのカラーには、定番の三角モチーフの刺繍入り!
「パンツは、動きやすさと速乾性が重要で、さらに穿いたときのシルエットが好みかどうかも、自分の元気につながります。このパンツは機能もシルエットも私のイチオシ。パンツを探している方は、ぜひ試着してみてください。見た目ではわかりにくいですが、穿けばわかります! 薄手なのでハイキングから寒くない季節の登山まで快適。腰回りはゆとりがあり、足首に向かって細くなっているテーパード型は、下半身をスッキリと見せてくれます」
加えてハットやバックパックなど、山登りをサポートしてくれるアイテムもご紹介します。『ピナクルロードハット』はアウトドアでもタウンユースでも似合う中折れハットで、脱着できるあごひもやサイズ調整できるベルトなどの機能面も含め、ともこさんのこだわりポイントが満載! さらに『バークマウンテン32Lバックパック』は、日帰り登山から山小屋泊まで対応する容量とギミックを備えているベーシックなモデルです。
「帽子は好みの形も違いますし、絶対に必要というものでもないですが、私は日除けとコーディネートのポイントとして山でも街でも愛用しています。これはナチュラルな風合いですが、吸湿速乾素材を使っているので、汗を逃してくれます。本体をぺしゃんこに畳むことができ、水洗いも可能。雪のない季節の山で活躍します。バックパックは、山小屋で1泊するときにちょうどいい容量。今は軽量でシンプルなモノなどがいろいろ出ていますが、最初はポケットがあったり、ジッパーで本体にアクセスできたり、腰ベルトで重さを支えられたりするベーシックなモデルが使いやすいと思います。経験を重ねると自分の山スタイルが見えてきて、バックパックに求める機能も変わってくるかもしれません」