2021年12月、クラシックな雪上車×バックカントリー・スノーシュイング・雪中キャンプなどを楽しめるスノーキャットツアーが妙高高原でスタート!モニターツアーを体験したプロスノーボーダー・登山ガイドの水間大輔さんに、当時のエピソードを含めてツアーの魅力をインタビュー&マウンテンハードウェアのアイテムも紹介する。
国内有数のスノーアクティビティスポットとして知られる新潟県の妙高高原で2021年12月からスタートするのは、クラシックな雪上車で行くスノーキャットツアー! 厳冬期には辿りつけなかったエリアに雪上車に乗って行くことができるそのツアーは、誰でもバックカントリー・スノーシュイング・雪中キャンプなどを楽しめる新たなアウトドアアクティビティとしてオープン前から注目されています。今回はプロスノーボーダー・登山ガイドの水間大輔さんに、モニターツアーを実際に体験したときのエピソードを含め、その場で感じたツアーの魅力をインタビュー! 加えてそのときに水間さんが着用&所属アスリートであるマウンテンハードウェアの機能的なアイテムもご紹介します。
クラシックな雪上車で広大なフィールドへ! 妙高スノーキャットツアー
上質なディープパウダーが魅力の大型スキー場と広大なバックカントリーフィールドを兼ね備え、日本屈指のスノーアクティビティスポットとして知られる新潟県・妙高高原。この地で2021年12月、新たなスノーアクティビティ、その名も“Thunderbird Cat Tour(サンダーバード・キャットツアー)”が始動します。
ツアーの舞台となる妙高高原は元々、豊富な積雪量から国内外問わず多くのスキーヤー&スノーボーダーで賑わうエリアですが、2019年の暖冬による記録的な少雪に、2020年以降の新型コロナウィルスの感染拡大が重なり、観光事業は低迷。そこでウィンターシーズンの新たな魅力的なコンテンツを生み出すため、サンダーバード・キャットツアーの構想がスタートしました。
ツアーの発起人であるアメリカ生まれのマーク・ライアンさんは生粋のスキーヤーで、学生時代に交換留学で訪れた日本に魅力を感じ、約5〜6年前に妙高高原へ移住。そして妙高高原の豊富なスノーアクティビティに夢中となり、新たに思い付いたアイデアがサンダーバード・キャットツアーだったそうです。
そのアイデアの目玉が、クラシックな “雪上車”! そして旧パノラマゲレンデのノートラックを雪上車で回りながら滑り尽くせる「Panorama Tour」、厳冬期はこれまで辿り着けなかったスポット・笹ヶ峰へ雪上車でアクセスして奥深い山域を滑る「Sasagamine Tour」、笹ヶ峰に大型ドームテントを設置して2Daysでバックカントリー&スノーキャンプを楽しめる「Sasagamine Base Camp Tour」という、3種類のツアーをラインナップしています。雪山初心者はもちろん、玄人でも体験したことのないアクティビティをそろえたスノーキャットツアーは、2021年12月の本格始動を前に早くも話題沸騰中!
プロスノーボーダー&登山ガイドの水間大輔さんがモニターツアー体験!
今回は、昨シーズンに行われたモニターツアーを実際に体験したプロスノーボーダー&登山ガイドの水間大輔さんにインタビュー。所属アスリートであるマウンテンハードウェアのアイテムとともに妙高高原の雪山を満喫したエピソードを通して、オープンに向けて注目を集めるスノーキャットツアーの魅力を聞きました。
「妙高高原エリアはどこも大きなスキー場かつ広大なフィールドで、すごく長い距離や広い範囲を滑ることができます。それにパウダー、パーク、ゲレンデのライディングまで、いろいろなライディングが楽しめる場所だなというイメージがありましたね。スノーキャットツアーについて最初に聞いたのは、ライディングの撮影をする話の流れで。僕と同じマウンテンハードウェアのアンバサダーをしている中野豊和さんがガイドをされていて、ツアーについてお話しする機会があったのですが、最初は率直にすごいことをやるんだなと思いましたね」
マウンテンハードウェアの新アイテムの撮影を兼ねて、2泊3日でモニターツアーに参加した水間さん。ライダーやカメラマン、PRやガイド、そしてサンダーバード・キャットツアーの発起人であるマークさんなどを含めたクルーで、3種類あるツアーの中のひとつ「Sasagamine Base Camp Tour」を体験したそうです。
「2月の中旬で平日の3日間でした。前夜のものすごい雪で高速道路が封鎖されてしまい、僕は集合時間に遅れてしまって……。初日はまずスキー場から雪上車を使って10数キロ離れたベースキャンプまで行く予定だったのですが、僕はアンバサダー(当時)の小西隆文さんにスノーモービルで迎えに来てもらって合流しました。このツアーでは雪上車を使って移動するので、一般的なバックカントリーと違ってたくさんのアイテムを持っていけますね」
ベースキャンプではテントを張るところからスタート! このときのモニターツアーで使用したのは、エベレストのキャンプでも使われるマウンテンハードウェアの『スペースステーションドームテント』です。
「猛吹雪の中、みんなでけっこう苦労しながらテントを立て、撮影の準備をしていきました。この日は夜中までずっと雪でしたが、日本ではなかなか考えられない広大なフィールドを雪上車で移動して、さらに誰もいないベースキャンプにマウンテンハードウェアのスペースステーションドームテントがある光景は圧巻でしたね」
スペースステーションドームテントは食糧庫やミーティングスペースとして使い、周囲にはそれぞれの寝床として1人用のシングルテントを設置。ベースキャンプで楽しむ時間──それもこのツアーの大きな魅力です。
「ベースキャンプでは次の日のスポットの話からお互いの近況まで、夜は楽しくお酒を飲んで美味しいものを食べながらたくさん話しましたね。翌日は快晴だったので朝からきれいな景色を眺めながら準備をして、午前中の早い時間帯からコンディションの良い雪を滑りながら撮影しました。このツアーは雪上車で自分たち以外は誰もいない場所へ行けるという特別感があるし、晴れたら雪がすごいキレイなのでワクワク感もある。雪中キャンプ自体がなかなかできることではないので、そういうスペシャルな体験ができるのも大きな魅力でしょう。レベルが高い人は滑ることにフォーカスして楽しめるし、上級者じゃなくてもキャンプ的な過ごし方を楽しめるツアーだと思います」
非日常体験ができるスノーキャットツアーは2021年12月から本格始動!
「僕ら滑り手の目線だと例えば白馬などはわりと手軽にバックカントリーをして滑る体験をできますが、この妙高高原のツアーは人がいない深い場所に入り、雪中キャンプで寝泊まりができる。さらにマウンテンハードウェアのテントなどの最新ギアを、アウトドアフィールドで実際に使って性能をチェックできる。そして上級者は滑ることにフォーカスし、初級者は人がいないフィールドに雪上車で連れていってもらって、スノーシューハイキングなどもできる。アクティビティから宿泊・食事まで総合的に見てもこういうやり方はほかにないですし、すごくぜいたくなツアーだと思います」
ここ数年のアウトドアブームには目を見張るものがありますが、誰もいないフィールドでバックカントリーや雪上キャンプといった非日常体験ができる新たなスノーアクティビティの提案は、これまでにない“大自然での刺激”を求めている方たちを魅了することでしょう。サンダーバード・キャットツアーは2021年12月からの本格始動に向けて、今まさに準備のラストスパート。待望のグランドオープンが今から待ち遠しい!