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2023.07.31

漫画家・鈴木ともこさんに聞く、初めての泊まり登山におすすめの山小屋特集

鈴木ともこさんイチオシの北アルプスの山小屋

個性豊かな日本各地の山小屋。国営施設も多い海外と比べ、独自の取り組みが小屋の持ち味になっているのは日本特有の文化なのだと鈴木さんは言います。そんな山小屋の魅力は、登山泊経験を重ねていくうちに深まっていくはず。ここでは、初心者の方にもゆくゆくチャレンジしてもらいたい北アルプスの山小屋もあわせて紹介していただきました。

【長野県】

蝶ヶ岳 / 蝶ヶ岳ヒュッテ

北アルプスの特等席、槍ヶ岳と目が合う場所

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▲写真提供:鈴木ともこ

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▲Photo:長谷川悟

「『蝶ヶ岳ヒュッテ』は標高2,677m、稜線に建つ山小屋で、まさに北アルプスを眺める雲の上の特等席。正面にそびえる槍・穂高連峰の絶景は、槍ヶ岳を望むには一番美しい角度なんじゃないかと思っています。憧れの場所として目指す方も多く、5時間ほど歩いてたどり着いた先にはすべてのがんばりが報われるような景色が広がっています。道も山小屋の方が整備してくださっているので雪のない時期は安全に歩けますし、上高地からのルートもあるので『徳澤園』の宿泊と併せてスケジュールを組むのもおすすめです」

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▲Photo:長谷川悟

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▲写真提供:鈴木ともこ

「こちらでは、ぜひ朝食と夕食に出るお味噌汁をお楽しみに! 小屋の方々が地元のお米と麹を使い、麓で仕込み山で熟成させた自家製味噌を使っていて、コクがあっておいしい。おかわり自由です。食堂には“一期一会”と彫られた小さな木の看板が掲げられているのですが、山登りを始めてすぐのころにそれを見かけて感動した記憶があります。いろいろな想いを胸に登ってきた人同士がたまたま居合わせて同じ時間を過ごす。一期一会は、まさに山小屋の醍醐味。憧れの景色の中に入ってみたいという気持ちをモチベーションにぜひ足を運んでみてほしい山小屋です」

【施設情報】
〒399-0036 長野県松本市村井町南1-27-6 ※蝶ヶ岳ヒュッテ松本事務所松本事務所
TEL:090-1056-3455(受付時間:7:00~18:00)
営業期間:4月25日から11月4日予定
アクセス詳細はこちら

▼INFO/画像提供
蝶ヶ岳ヒュッテ
https://chougatake.com

燕岳 / 燕山荘

北アルプス入門にもおすすめ、歴史とお楽しみが詰まった山小屋

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「泊まってみたい小屋ナンバーワンにも挙げられる『燕山荘』は、2,763mの稜線上だということが信じられないほど重厚な山小屋。最初に建てられた「燕の小屋」は大正10年に、現在の本館は昭和10年、帝国ホテルの傘下にあった時に建て替えられた建物です。青空に映える赤い屋根とクラシカルな外観も圧巻で、一歩中に入るとピカピカに磨かれた木の床や佇まいに、時間を積み重ねてきたからこその美しさが感じられます」

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「こちらの特徴のひとつは充実した売店。思わず声が出てしまうくらい、バッジやTシャツの品揃えが豊富なんです。オリジナルのワインやお菓子もありますよ。また、「喫茶サンルーム」では何種類ものケーキと生ビール、軽食がいただけます。登山者の方たちがどうすれば山の時間を楽しめるのかを工夫してくださっていて、山小屋そのものが心地いいので満たされます。初めて北アルプスに宿泊するという方にもおすすめしたいです」

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【施設情報】
長野県安曇野市穂高有明中房国有林内 燕岳
TEL:090-1420-0008(受付時間~20:30)
営業期間:2023年4月22日(土)~11月25日(土)のご宿泊まで
年末年始営業:2023年12月下旬〜2024年年初まで(予定)
アクセス詳細はこちら

▼INFO/画像提供
株式会社燕山荘
https://www.enzanso.co.jp

安全と元気をもたらしてくれる山小屋泊

「どの山小屋も一番大事にしているのは、登山者の安全を守るということだと思います。登山前後の疲れを癒やし、楽しみになる食事やリラックスできる過ごし方を提供することで登山者が元気に安全に歩けるように、それぞれが考えて工夫してくださっています。山小屋で元気を充電すれば、山を楽しむための余裕も生まれます」と、敬意を込めて各山小屋を紹介してくださった鈴木ともこさん。本記事を参考に、山小屋泊にぜひトライしてみてくださいね。

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INFORMATION

鈴木ともこさん監修の「エンジョイマウンテンライフ」シリーズ

漫画家 鈴木ともこさんが監修した「エンジョイマウンテンライフ」シリーズが登場!山と日常との汎用性を兼ね備えた、気分を上げるアイテムコレクション。これまでのコラボアイテムと引き続き、連なる山を表現した三角のパターン入りの定番のカラーアイテムに加え、今年新作のアイテムもぜひチェックしましょう。

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PROFILE

鈴木 ともこ(すずき ともこ)
漫画家・松本市観光大使。著書『山登りはじめました』(KADOKAWA)シリーズがロングセラーに。最新刊は『山とハワイ』(新潮社)。コロンビアでは、“エンジョイマウンテン”シリーズを監修。

ホームページ:https://suzutomo1101.com/

Text:野中ミサキ(NaNo.works)
Photos:鈴木ともこ

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