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2021.06.21

アーティスト・長場雄さんと歴代フジロック×コロンビアTシャツ

2021年のテーマは“WELCOME BACK FUJI ROCK!”

そして4年目を迎えた2021年のコラボ・テーマは、“WELCOME BACK FUJI ROCK!”。フジロッカーたちに向けた言葉をテーマに、長場さんはTシャツ用に2パターンのアートワークを描き下ろしました。Tシャツの機能的には、さらさらとした肌触りが持続する吸湿速乾機能の“オムニウィック”や、紫外線カットの“オムニシェイド”など、夏の野外フェスで快適さをキープしてくれる機能を搭載しています。

「“WELCOME BACK FUJI ROCK!”ということで、『フジロックを楽しもう』っていうのは大きなテーマとしてあって。ひとつはオーディエンスが柵のところでバンドを見ているシーン。これまでのテーマと繋げつつ、シチュエーションを変えて考えました。もうひとつはバンドでまた描いてほしいということでしたが、2019年もバンドだったので、それなら人物じゃないモチーフでやってみたいと思って猫を描いてみました」

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▲吸湿速乾機能の“オムニウィック”と紫外線カットの“オムニシェイド”を採用した『【FUJI ROCK FESTIVAL’21×長場雄×Columbia】ロックトゥーロードTシャツ』¥4,730(税込)(画像左)、『【長場雄×Columbia】ホフマンレイクショートスリーブTシャツ』¥4,730(税込)(画像右)

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▲『【長場雄×Columbia】ロストリバーランOFZフェイスカバー』¥2,860(税込)

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▲『【長場雄×Columbia】グレートスモーキーガーデンN 30Lバックパック』¥14,630(税込)、『【長場雄×Columbia】アーバンバージスライドフェス』¥4,730(税込)

長場さんの代表作の中にはディズニーやピーナッツなどとのコラボがありますが、基本的にモチーフのメインは人物。動物を描くとしても、人物の横にちょこっといるぐらいでした。

「たまに猫とかを人物の横に入れていた延長線上で、今回はメインになった感じ。やっぱり、何か特定されてしまうのは嫌だなと思ったんです。人物や、人物の格好で何系みたいにわかるのは面白くないなと。なので、わからないけど何か演奏しているっていうふうに見せたいと思って、あえて動物にしました」

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さらに今回はコラボTシャツ以外にも、バックパック、サンダル、そしてこのご時世では必需品となったマスクをラインアップ。この3アイテムにはそれぞれ、共通のモチーフのイラストが随所に施されています。

「フジロックを楽しんでいる人々のイメージで描きました。髭をたくわえたおじさんもいれば、シティーボーイっぽい男性もいれば、ロングヘアーの女性もいて。ただ帯とかでプリントが入るから全身は描けなくて、顔の表情だけで差をつけなきゃいけなかった。これまでは全身で表現することが多かったので、顔だけでバリエーションをつけるのは少し考えたところですね。バックパックに関しては、以前ポシェットを作った時にテープのところにプリントが入っていたのが評判が良かったので、プリントの入れ方はそれに近い形です。サンダルはふかふかしていて、フィット感もあって良かった。マスクはご時世的に必要という感じで、今年はアイテム数が増えましたね」

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ちなみに、元々ダンスミュージックが好きだった長場さんが初めてフジロックに行ったのは、意外にも最近の2016年。

「確かジェイムス・ブレイクとかD.A.N.とかが出ていて、電気グルーヴもかな。フジロックっていつも天気が悪いみたいだけど、その時はすごい天気が良かったのでみんなびっくりしていましたね。今年出るアーティストだと坂本慎太郎とかコーネリアスは好きです。ナンバーガールも出るんですね。ナンバーガールのライブは見たことないですけど、ZAZEN BOYSは一時期よくライブに行きました。“Asobi”っていう曲がホントに好きで。YOGEE NEW WAVESも好きですし、くるりもいいですね。邦楽もけっこう好きなアーティストは多いですよ」

自然を身近に感じられる日々と、アウトドアとの“距離感”

今回インタビューした場所は、約1年前に引っ越してきた長場さんの事務所。環七から少しだけ外れたエリアに緑あふれる一帯が広がり、その中にある事務所で長場さんは日々作品を描いています。

「以前はここまで広くないマンションの一室みたいな事務所で仕事をしていました。別に悪くはなかったけど、だんだんコンクリートとかアスファルトとかに疲れてきちゃって。もうちょっと緑のあるところをと思って探し始めました。この場所は3、4年前から知っていて、いい間取りが空いたタイミングで引っ越しましたね。やっぱり自然は身近にあってほしいと最近感じていて、その気持ちに従ってここに来た感じです。実際、ここはダイレクトに四季を感じられて、それまで見過ごしていたものを感じられるのはいいなと思いますね」

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長場さんは今、朝9時には事務所に来て、基本は残業なしで働いて夕方5時には帰るルーティーン。コロナ禍というのもあり、仕事後はほぼそのまま家に帰って家族と過ごす生活を送っています。その中でもたまには週末に自然のある場所へ出掛け、さらに最近では新しい趣味として畑で土いじりを始めたそうです。

「野菜を育てるのはずっと気になっていて、家の近所ですけど、今やっていますね。基本的に僕は家族で動くことが多いから、子どもが3歳でいろいろ楽しめる歳になってきているので、徐々に始めて行きたい。キャンプとかは新しい人と遊ぶこともできるから子どもの成長にも繋がるし、いい環境になりそうだなと」

これまでアウトドアに関しては「人に連れて行ってもらうことが多かったです。最低限のウェアぐらいは持っていて、靴はコロンビアさんのシューズを以前買いました。まず今年買いたいなと思っているのは、テントとイスとコット。去年、スリーピングバッグは買いましたね。アウトドアでの過ごし方としてはあまり凝ったことはせず、ただ火を起こすのとかは好き。炭を作って、いろいろ焼いたりしています」とのこと。

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長場さんとアウトドアとの“距離感”は、近すぎず遠すぎず。「周りがどんどんハマっていって、みんなが“沼”だって言うので。いい感じに距離を取りつつ、誘われたら行くよっていうスタンス」と笑います。ただしそこにはまだまだアウトドアを楽しむ余地がたくさんあり、長場さんのイラストにもそのちょうどいいアウトドアとの“距離感”が落とし込まれているからこそ、幅広い層の人たちの共感を呼ぶのかもしれません。

今年のフジロックが無事開催され、苗場に音楽好きたちが集結した暁には、会場のあちこちで“WELCOME BACK FUJI ROCK!”のワードと長場さんのアートワークが楽しそうに踊っていることでしょう。

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INFORMATION

「FUJI ROCK FESTIVAL’21 × Columbia」コラボ商品についてはこちら

プロフィール

長場雄
アーティスト。1976年東京生まれ。東京造形大学デザイン学科卒業。
アーティストとしての活動のほか、雑誌、書籍、広告、アパレルブランドとのコラボレーションなど様々な領域で活動。過去のワークスに、UNIQLO、ASICS、G-SHOCK、BEAMSとのコラボレーション、その他、マガジンハウス、RIMOWA、Technics、Spotify、Universal Music、Monocleなど国内外問わず様々なクライアントにアートワークを提供している。

Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:後藤 薫

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