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2021.03.31

東大卒クライマー・植田幹也さんによるクライミング入門!「積み上げる面白さ」と、聖地・ヨセミテの“camp4”

聖地・ヨセミテで対峙したエル・キャピタンと、“camp4”で描いた稲妻

植田さんは『Rhino&Bird』に入ってからは屋内のボルダリングの面白さに目覚めていきましたが、同時にクライミングに関する本を読んだり、映像を見たりすることが好きだったため、次第に外のフィールドに挑むクライマーへの憧れが大きくなっていきました。そして、その憧れを最も膨れ上がらせたのが、クライマーなら死ぬまでに一度は挑戦したいと言われているヨセミテ国立公園の巨大な岩壁、エル・キャピタンです。

「2016年にヨセミテに行ってエル・キャピタンの壁を見たときに、クライミングに打ち込んでいるのなら何かひとつ“これを成し遂げたら”というものにチャレンジしたいと思いました。その後、すぐに妻とロープクライミングに本格的に取り組み始めましたね。2019年に一度チャレンジして、何とか頂上まではたどり着いたものの完璧な形では登り切れなかったので、より一層トレーニングを積んでまた挑戦したいです」

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▲エル・キャピタンの壁。(写真協力:植田幹也さん)

さらに植田さんがその時に訪れた伝説的なスポットが、今回着用しているマウンテンハードウェアの新たなクライミングウェアコレクションのモチーフとなっている“camp4”でした。

「ヨセミテといえばcamp4と言われるぐらい有名なスポットで、その中にある大きな岩に“Midnight Lightning”と呼ばれる伝説的なコースがあるんです。初めてそこをクライマーが登ったのが1978年で、ありえないぐらいに身体を浮かせて岩を掴んでいる写真が日本のクライミング雑誌に掲載されて、そこから国内でもムーブメントが起きました。僕がヨセミテを選んだのも“Midnight Lightning”に登りたかったからです」

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▲Midnight Lightningにチャレンジした際の植田さん。(写真協力:植田幹也さん)

そして植田さんがcamp4に訪れた時に目に飛び込んできたのが、コレクションの中で『マウンテンハードウェア キャンプ フォー ショートスリーブ ティー』のグラフィックにも落とし込まれている“稲妻”のマーク。

「camp4の岩にこの稲妻のマークがチョークで書かれていて、それは登った人だけがなぞっていいマークなんです。僕も3日目にようやく登れて、そこに稲妻のマークを書いて写真を撮りました。その時にやってきたことがひとつ報われた気がして、同時に次はボルダリングではなく巨大なエル・キャピタンの壁を登りたいと思いましたね」

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▲Midnight Lightningに書かれている稲妻のマーク。写真左は植田さんの奥様。(写真協力:植田幹也さん)

「それまでロープクライミングはほとんどしていませんでしたが、自分のしてきた勉強とか仕事とかも含めた経験から、正しい準備をすればこの岩壁を登れる──そんな無根拠な自信はありました」と、当時を思い出しながら語る植田さん。エル・キャピタンの壁を登る、その目標を今でも植田さんは追い続けています。

コンセプトは“クライマーたちがいつでも着ていられるウェア”

マウンテンハードウェアが発表した今回のコレクションは“クライマーたちがいつでも着ていられるウェア”をコンセプトに、耐久性が高く乾きやすいリサイクルナイロンタッサーを100%使用したパンツ&ショーツ、撥水性を備えたジャケット、着心地と速乾性を両立したショートスリーブTなどをラインナップ。

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▲『マウンテンハードウェア キャンプ フォー ジャケット』¥16,500(税込)、『マウンテンハードウェア キャンプ フォー パンツ』¥14,300(税込)

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▲『マウンテンハードウェア キャンプ フォー ショートスリーブ ティー』¥5,720(税込)、『マウンテンハードウェア キャンプ フォー ショーツ』¥9,350(税込)

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「まず何よりデザイン的に“Midnight Lightning”のマークが入っているのはテンションが上がりますし、着心地も良かったですよ。あとはどのアイテムもとても軽いのが、クライマーにとっては圧倒的な正義だと思いました。ジャケットは着たままでも気にならず登れますし、撥水なのでちょっとぐらい雨が降った時にも良さそう。あと僕はショーツを履くことが多いんですが、これは即戦力にしたいぐらい履きやすかったです」

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▲『マウンテンハードウェア キャンプ フォー ジャケット』にも右袖に“稲妻”のマークが施されている。

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▲足を大きく開く動作も動きやすい。

新しいことを始めるのにぴったりの春は、ぜひクライミングにチャレンジ!

「クライミングの時のウェアは基本的には動きやすければOK。あとウェア以外のアイテムとしては、屋内のボルダリングだとシューズとチョークバッグ、外だとそれに加えて落下した時に安全なクラッシュパッド。あと岩に付いたチョークを落とすブラシも。ただし、アイテムはジムなどの施設や周りの慣れている人にいろいろ借りればいいと思うので、アイテム的にもすごく気軽に始められますよ!」とビギナーにメッセージを送ってくれた植田さん。

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▲(写真左)チョークバッグとチョーク、(写真右)シューズ

今後の目標としては「海外の歴史的なクライミング・スポットに行きたい。あとはブログに書いていることやこれまでの経験から知ったことを、ビギナーのクライマーやクライミングのことをあまりよく知らない方に向けて発信したい」と教えてくれました。植田さんのお話からは、クライミングが決してハードルの高いスポーツ&アクティビティではないことが伝わるはず。新しいことを始めるのにぴったりの春に、ぜひ気軽な気持ちで一歩目を踏み出してみましょう!

プロフィール

植田幹也
1986年生まれ。東京大学で物理工学を学び、卒業と同時にクライミングを開始。経営戦略コンサルティング会社に3年半の勤務をした後に、クライミングに魅せられ『Rhino&Bird』のジムスタッフとなる。
クライミング雑誌『Rock&Snow』で「僕らは考える石ころである」での定期連載の担当や、webや雑誌を中心としたクライミング記事執筆、国内外の大会のYouTube配信の実況解説など、活動は多岐にわたる。『Mickipedia』を通じてクライミングとは何なのかを日々追求しつつ、自己のクライミング能力を永遠に磨き続けることがライフワーク。

INFORMATION

Rhino & Bird

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住所:東京都荒川区西日暮里2-56-3
TEL: 03-6228-0135
営業時間:14:00~23:00(平日)、10:00〜21:00(土日祝) 
定休日:年始・ルートセット時など
URL:https://www.rhino-bird.com

Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:Masato Yokoyama

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