冬キャンプの楽しみのひとつ“焚き火”を安心&快適に楽しむことができる高機能アイテムが、日本で唯一のBBQ芸人・たけだバーベキューさんとコロンビアのコラボレーションで発売されます。今回はたけだバーベキューさんがコラボアイテムの魅力を紹介しつつ、“焚き火マイスター”の猪野正哉さんとともに焚き火の楽しみ方をレクチャー!
2021年3月の記事でもご紹介した、日本で唯一のBBQ芸人・たけだバーベキューさんがコロンビアとのコラボでカムバック! 新たにプロデュースしたのは、今では冬キャンプの定番となった“焚き火”で活躍する高機能ウェアとブーツです。今回は、注目のコラボアイテムの機能面&デザイン面の魅力をたけだバーベキューさんに紹介してもらうとともに、「焚き火をしたことがない!」という初心者に向けたレクチャー企画として、“焚き火マイスター”として知られる猪野正哉(いの まさや)さんも登場。たけだバーベキューさん×猪野正哉さんというコンビに、それぞれの焚き火の原体験やこれまでの印象的なエピソードなどを聞きつつ、初心者が焚き火で気を付けた方がいいポイントやマナーなどについても教えてもらいました。
たけだバーベキュー×焚き火マイスターの出会いと原体験
アウトドア好きの中でも、焚き火をやったことがないという人はまだまだ多いはず。そしてその中には「やり方や道具がわからない!」という人もいるでしょう。そこで今回は、たけだバーベキューさんと猪野正哉さんが登場! まずはおふたりの出会いや、焚き火の原体験のエピソードなどからスタート!
──まずおふたりが最初に会ったのはいつ、どんなタイミングでしたか?
たけだバーベキュー氏:数年ほど前に愛知県のイベントに呼んでいただいたのですが、寝坊をしてしまって、現場への到着がイベント出演時間のギリギリになってしまったことがありました。先方が手配してくださっていたクルマはすでに出発していたので急いでレンタカーを借りて現場へ。なんとかギリギリで到着したら知らない背の高い人がいて、とにかく急いでいたので『ちょっとこのクルマを駐車場に止めといてください〜!』とカギを渡したのが猪野さんでした。ハハハ! あのときはすみません。その前から猪野さんの名前は知っていましたし、「“焚き火マイスター”という肩書きがあるんだ」って思っていましたね。
猪野氏:それで言うと僕は、基本的には会う前に肩書きでどういう人かっていう印象を持たないようにしていますが、“たけだバーベキュー”って名前はすごいなと思っていました。自分の場合、アウトドア業界の人に会うときに「焚き火マイスターの猪野さん」みたいに紹介されるのはいいですけど、元々いたファッション業界の人たちに紹介されるときにそう言われるのは嫌です。大体の人が困惑した表情を浮かべるので……。仕事じゃない限り、自分からはその肩書きで名乗らない。そういう経緯があることで、みんなは“バーべさん”と呼んでいますが、僕は“たけださん”と呼ばせてもらってます。
──おふたりが最初に焚き火をしたときのエピソードを教えてください。
たけだバーベキュー氏:まだ自分が焚き火台を持っていないときだったのですが、バイクに乗る友達を誘って住んでいた大阪から神戸の海岸沿いまで行き、そこで流木を燃やして湯を沸かしてコーヒーを飲んだことがありました。たしかそれがハタチぐらいですね。そこから初めて焚き火台を買ったのは10年ほど前で、最初に買ったのはロゴスの焚き火台。そのころはまだ焚き火台が出始めたぐらいの時代で、当時は僕もバーベキューグリルしか持ってなかった。クルマも持っていなかったので、電車に乗って京都と奈良の境にある笠置キャンプ場っていうところにそれを持って行き、流木などをひろってやっていましたね。
猪野氏:自分は父親がタバコを吸っていて、そのライターを使ってそこらへんにある葉っぱとかを燃やしたのが最初。小学校低学年です。当時は焚き火という言葉が正しいのかどうかはわからないですが、要は火遊びですよ。薪を燃やして焚き火を始めたっていうのは最近のことで、焚き火台っていうのも昔はなかったですし、直火が当たり前だった。海外の人が「焚き火は直火が当たり前」みたいな感じのことを言うとカッコいいように聞こえますが、僕の場合は「田舎の焚き火は直火が当たり前」だった感じです。
たけだバーベキュー氏:キャンプのときに焚き火をマストでするようになってからは、少しずつ焚き火に関する知識や道具も増えていきましたが、昔は「松ぼっくりってよく燃えるらしい」くらいの知識しかなかったので、ずっと手探り。そのときはキャンプ系のYouTuberがいるわけでもなく、アウトドア系の本とかも古いサバイバル読本みたいなのしかなかったので、そういうのも読みながら試すっていうのをやっていました。今でこそ針葉樹と広葉樹を使い分けるとかありますけど、昔はもうわけもわからず落ちている木を燃やしていたら煙がやたら出るし。どんどん実際にやりながら焚き火を学んでいった感じでしたね。
猪野氏:自分は小さなころに焚き火をやって以来、10代後半から30代中盤まではまったくしていなかった。また焚き火をするようになったきっかけは、以前に勤めていた編集プロダクションで「新しいビジネス始めろ」と言われて、それが“YouTube”か“焚き火”の二択だった。当時はYouTubeも今ほど流行ってはなかったですし、そこで選んだのが“焚き火”。あとは山岳誌のライターをやらせてもらっているときに、冬のシーズンになるとキャンプ特集のページがあって、そこで火起こしを担当していた。そのときに編集やスタイリストの人が「せっかくなら肩書き付けようよ」みたいに言ってくれて、付いたのが“焚き火マイスター”。最初は雑誌のプロフィールだけで書いていて、そしたらマツコさんの番組に引っ掛かった感じです(2019年2月放送『マツコの知らない世界/究極の癒し!焚き火の世界』に出演)。
焚き火向けスペックを備えたコラボセットアップ&ブーツ
そして今回は、たけだバーベキューさんとコロンビアのコラボで焚き火向けの高機能ウェアが誕生!
身体の熱を反射するコロンビア独自の保温テクノロジー“オムニヒート”を搭載&随所に豊富なポケットを備える『ツキャノンアイルジャケット』と、サンプロテクション機能の“オムニシェイド”を備えた『ツキャノンアイルパンツ』のセットアップは、“Desert Gold”と“Rich Wine”の2色展開。さらに防水透湿機能“オムニテック”を搭載したコロンビアで人気のハイカットレインシューズ『ホーソンレイン リフト オムニテック』に、たけだバーベキューさんコラボの新色として、“Shark”と “Frosted Green”の2モデルがリリースされます。
──コロンビアとの焚き火コラボウェアについて、まずはセットアップの特徴を教えてください。
たけだバーベキュー氏:まずカラーに関しては、着やすい色として“Desert Gold”はアウトドアっぽい雰囲気でもありますし、下をデニムに変えたり、黒いパンツに変えたりしても似合うので選びました。茶色系のカラーの中でもちょっと明るいテイストなので、キャンプ映えすると思います。もうひとつの“Rich Wine”はちょっと攻めたカラー。ちなみに僕が好きなスタンレー(アメリカ発の創業100年を超える真空スチールボトルなど扱うブランド)にこういう色のボトルがあって、それをイメージしています。
猪野氏:キャンプ場では似たり寄ったりのキャンプサイトが多いし、服装も同じような格好が多いので、“Rich Wine”のような目立つカラーのウェアは子どもが親を見つけやすくていいと思いました。それにこういうカラーは派手に見えて、着ると意外と似合うことが多いので、どんどんチャレンジしたらいいと思います。
──機能的な部分での特徴はどういった点が挙げられますか?
たけだバーベキュー氏:やっぱり焚き火のときに着ていたアウターは家に帰っても臭いが残っていて、消臭スプレーとかをしてもなかなか消えない。ダウンジャケットなどは、洗濯機で洗って乾かして……というのもなかなか難しいじゃないですか。だから“洗えるアウター”っていうのは、最初にコロンビアさんへ提案したことでした。結果、今回のジャケットはガンガン洗えるアウターですし、乾くのも早い。あとはめちゃくちゃ軽くて、身体の熱を反射させて保温するオムニヒートが備わっているのでかなり暖かいですね。
──あとは豊富なポケット類も、焚き火だけでなくキャンプ全般で役立ちそうですね。
たけだバーベキュー氏:冬の手はすぐに冷たくなるので、ポケットは暖かみを感じる生地になっています。あとこのジャケットでキャンプに行くたびに感動するのが胸の左ポケット。絶妙な大きさのポケットが付いていて、もちろんサングラスなどを入れたりもできますが、ここに僕が入れているのはスマホ。画面を胸側にするとスマホの頭が出て、手ぶらでスマホのライト機能が使えます。マチのある絶妙な角度が良くて、ポケット自体の深さもあるので、作業をしていても落ちないのがいい。あと逆サイドの胸ポケットに関しては、ポケットティッシュ入れを付けてもらいました。さらに背中には両サイドから物を入れられる大きなポケットがあり、ハンドアックスやコンパクトなノコギリなどもすっぽり入るので、ハードな使い方もできます。
──ブーツに関しては、コロンビアさんの人気モデルの新色カラーでのコラボです。
たけだバーベキュー氏:最初、ひもが付いているのに横にジッパーも付いているブーツの魅力がわからなかったけど、実際に履いてみたらキャンプのときにめちゃくちゃ脱ぎ履きがしやすくて。そこから一気にこういうタイプの靴が好きになりました。カラーに関してはコーデを選ばない黒×茶色の“Shark”と、もうひとつは見たことないカラーにしたくて“Frosted Green”。これも実はさっきジャケットのときに言っていたスタンレーのボトルの、最もオーソドックスなカラーリングをブーツに落とし込みました。派手に見えますが、実際に履いてみるとアウトドアでも違和感なくハマりますよ。